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利根 (防護巡洋艦)[とね]
利根(とね)は、日本海軍の防護巡洋艦。艦名は関東地方を流れる利根川にちなんで名づけられた。 == 特徴 == 日露戦争直後の臨時軍事費により計画された二等巡洋艦。設計は当時艦政本部第3部に在籍の近藤基樹造艦大監で、エルジック・クルーザーの1艦である「吉野」が参考にされた〔"Japanese cruisers of the Pacific War" 4頁〕。そのため船体の基本寸法は両者良く似た数値となった。ただ、日露戦争で巡洋艦「吉野」が「春日」に追突された際に艦首の衝角により被害が拡大されて沈没したことから、衝角構造を廃止してクリッパー型艦首を採用した。先端のとがった艦首形状のために通常は艦首部に御紋章は1個のところ、左右に1個ずつの計2個取り付けられた。また搭載砲は「吉野」と同じ15cm砲と12cm砲を混載した。砲の配置も同一であるが、重量削減のため15cm砲2門を12cm砲に変更している〔"Japanese cruisers of the Pacific War" 7頁〕。エンジンはレシプロ機関を搭載しており、日本海軍の巡洋艦でレシプロ機関を搭載した最後の艦となった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「利根 (防護巡洋艦)」の詳細全文を読む
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